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艦これアーケード講座

火力キャップ

火力キャップ、公式には「戦闘処理システムにおける最大火力上限」と呼ばれるものですが、この仕様によって敵に与えられるダメージはある程度制限されています。

もっと分かりやすく言えば、複雑化している補正の組み合わせによって、想定していない大ダメージが出て、強敵をワンパンなんて事態が起きないように、攻撃力に上限を設けているわけです。

この火力キャップは、攻撃の種類や艦種によって異なり、特に砲撃における差異は、装甲の高い敵と戦う時に重要な要素になります。

攻撃の種類と艦種による火力キャップ

ただし、厳密に言うと上限(cap : キャップ)は正しい表現ではありません。次のグラフは、横軸が攻撃力で縦軸が火力キャップを適用した実質的な攻撃力を表しています。ご覧のように、火力キャップで打ち切られるのではなく、非常に伸びが悪くなるだけです。まぁ上限と言って良いほど厳しいものですが。

例)砲撃(火力キャップ:170)の実質的な攻撃力

でも時々、攻撃力が制限されているとは思えないほどの大ダメージが出ることがありますよね?その原因は恐らく次の3つのどれかです。

① カスダメの仕様によるもの

敵の装甲が高すぎて与えるダメージが0の場合、カスダメの仕様によって、最大で残耐久の5%程度のダメージに変換されます。そのため、例えば装甲が200で、残耐久600の敵に駆逐艦が砲撃した場合、30程度のダメージが期待できます。これはもちろん、攻撃力が火力キャップを超えて230になったから!ではありません。

②航空攻撃の仕様によるもの

砲撃や雷撃では、艦娘がいくつの主砲や魚雷を装備しているかに関係なく、艦娘ごとに火力キャップが適用されます。しかし、航空攻撃ではスロットごとに火力キャップが適用されます。例えば、3つのスロットに強力な攻撃機を載せた状態で、装甲50の敵に攻撃した場合、(170-50)×3=360のダメージが期待できるわけです。砲撃艦1人では無理なダメージですが、空母が火力キャップを無視しているわけではありません。

③キャップ後補正によるもの

補正には、どんなに盛っても上限で制限されてしまうものと、制限された後にそれを無視して盛れるものの2種類があります。その後者を一般にキャップ後補正と呼びます。これには主に次のものがあります。

  • 多くの攻撃で広く適用:クリティカル
  • 特殊な攻撃に適用:弾着観測射撃、立体攻撃
  • 条件を満たすことで適用:触接、戦爆連合
  • 特定の敵への攻撃で適用:集積地棲姫に対する上陸兵器による攻撃
  • イベントで史実艦に適用:史実補正

イベントでは、これらを駆使しないと倒すのが難しい強敵もいるので要チェックです。